〇軽い気持ちで公園へ
以前、早朝に公園に行って味をしめた私。
今朝は朝まんまを食べさせた後、洗濯物を干して9時頃、お昼寝させるためにフラフラお散歩にでかけようと思い立ちました。
今日は早朝でもないし土曜だしたぶん公園には休日のお父さんとかも加わって普段以上に人がいるだろうと思った私は、公園には行かずにただ目的もなくフラフラしようと思って家を出ました。
でも念のため(?)公園の前を通るルートにしてチラッと覗くと、意外に誰も遊んでおらず、おじいさんが1人、遊具から離れたベンチで休憩しているだけでした。
おや、これは僥倖・・・とばかりにちょっと公園に立ち寄り、また高いところに上って景色を見渡し、ブランコでゆらゆらしました。
すると、ブランコで少し嬉しそうに微笑む我が子(かわいい)。
大変満足のゆく時間でありました。
5~10分ほど滞在し、満足したので帰路についたのですが、
午前9時半くらいなのに道には人っ子1人いない。
遠くの方まで見通せる道でも誰もいない。
少し霧がかっていたし雨も降りそうだったからみんなおでかけ控えてたのかな?
〇近所のおばあちゃんとお話しした
なーんか静かだな、と思いながら家の近くまで戻ってくると、近所に住んでいてたまに挨拶をしてくれるおばあさんが家の前に出てきていました。
赤ちゃんを連れていると、ご年配の方は驚くほどフレンドリーに話しかけてくれますよね。
「こんにちは~」
「こんにちは~!大きくなったわねー!僕でしょ?私じゃないわよねー!」
から始まり、
- 自分はもう90近いこと
- 東京で生まれたが空襲でこちらにひきとられてきてもうずっとこちらで暮らしていること
- 戦時中のこと
などを話してくれました。
今はすっかり住宅街ですが、昔はこの辺には家は数軒で田んぼや山、雑木林しかなかったとか。
みーんな自分が住み始めてから建った家だから、順番もどんな人が住んでいるかも、
今住んでいる人々の祖父母の代から全部把握している様子。すごい。
そんなにお年を召された方は周りにいないので、なんだかとても新鮮でした。
〇戦時中の話
その方はまだ赤ちゃんの頃にこちらにひきとられ、女学生時代も戦時中だったので、
学校から地元のお店の工場のようなところに派遣され、
毎日学校ではなくそちらへ通って何かの部品を作らされていたそうです。
何の部品なのかは子どもだからわからなかったそうですが、危ない機械を使っていたので指をつぶして失ってしまった同級生も何人かいたとか。
まだ中学生とかそのくらいの年の子が。。。
今の時代は平和で、戦争は本当に嫌だ、二度としたくないと話しておられましたが、
何とは無しに話すその事を一体どんな気持ちで口にしているのか。戦争を経験していない私には想像もつかず、どう相槌をうっていいのかもわかりませんでした。
「今は穏やかで平和で本当に良い時代。」とおっしゃっていました。
「スポーツに一生懸命、夢中になれるのって今だからできることよ」
というお話も印象的でした。
戦時中は、食べ物も充分にとれなかったので、スポーツなんかするなと言われていたそうです。その分お腹が減るから。
カロリー源ないのに無駄なカロリー消費するなと。ホントそうですよね・・・。
せいぜい子供が遊ぶなわとびくらいしか運動といえるものはなかったとか。
また、
「欲しいものなんて何も手に入らなかった、だから欲しいものなんて何もなかった」と。
「『欲しがりません、勝つまでは』ってね」
とおっしゃっていました。
恥ずかしながら、私はこの有名な言葉が戦時中に生まれたものだとはこの時まで知りませんでした・・・。
「だからほんと何もできなくてつまんない人生送ってきた人ばっかりよ」
なんておっしゃっていましたが、今の人では想像もできないような苦労をたくさんしてきたんだろうな、と、いたたまれないというか申し訳ないというか尊敬というか…
なんと申し上げたらいいか。という気持ちになりました。
〇戦争が間違っても復活しませんように
今の時代、戦争を経験された方々がどんどん少なくなっていて、こういった話をしてくれる方と出会える確率も低くなってきていますよね。
「戦争するべきだ!」と本気で言っている戦争を知らない人々も出てきています(昔から一定数はいるのでしょうが・・)
子どもができた今、以前よりもいっそう戦争が怖くなりました。
自分が巻き込まれて死ぬなら「あー、運が悪かったな、でもまあ仕方ないか」としか思わなさそうですが、自分の子が・・となると絶対に嫌です。想像すらしたくありません。
改めて戦争はいやだな、ということと、
このおばあちゃんともっと仲良くなりたいな、
と思った朝さんぽでした。
ちなみに息子は話してる途中に気持ちよく寝ました。